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喪中とは?期間・やってはいけないこと・喪中はがき/寒中見舞いの文例を解説

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身内を亡くすと、「喪中はいつまで?」「正月や初詣はどうすれば?」「喪中はがきは誰に、いつ出す?」と迷うことが増えます。まず要点をまとめます。

  • 喪中は、故人を偲び慶事を控えて過ごす期間で、一般に一周忌まで(約1年)が目安です。
  • もっとも多い誤解が「忌中」との混同。忌中は四十九日(神道は五十日祭)までの、より慎む期間です。
  • 神社参拝を控えるのは原則「忌中」だけ。忌が明ければ喪中でも参拝してよいとされます(後述)。
  • 喪中はがきは11月中旬〜12月初旬に。間に合わなければ寒中見舞いで代えます。

この記事では、喪中の期間・してよいこと/いけないこと・お正月の過ごし方・喪中はがきと寒中見舞いの文例までを、全国の寺院・僧侶にもご利用いただくお位牌Maker®が、仏事に精通した中立の立場で解説します。地域・宗派・神社によって考え方が異なる点は、その都度ふれていきます。

喪中と忌中の違い(まずここを整理)

喪中と忌中は、どちらも「身内を亡くして喪に服す期間」ですが、長さと慎みの度合いが異なります

忌中(きちゅう) 喪中(もちゅう)
期間 四十九日まで(神道は五十日祭まで) 一般に一周忌まで(約1年)
慎みの度合い 強い(お祝い事・神社参拝を控える) ゆるやか(年賀・派手な慶事を控える)
意味合い 故人の冥福を祈り身を慎む期間 故人を偲び、平常へ戻していく期間

忌中の終わり(忌明け)は四十九日法要が節目です。詳しくは「四十九日法要」をご覧ください。喪中の終わりは一周忌が目安となります(「一周忌とは」)。

仏教と神道で日数が違う理由

仏教では亡くなってから七日ごとに法要を営み、四十九日で忌明けとします。神道では「死は穢れ」と考え、五十日祭をもって忌明け(清祓)とします。忌中の日数が1日違うのはこのためです。

浄土真宗は「忌中・喪中」を重視しません

忌中・喪中の考え方は、もともと神道や儒教の影響を受けた慣習です。浄土真宗では「亡くなった方はただちに阿弥陀仏のはたらきによって仏となる」という教えのため、穢れや忌の概念をとりません。そのため喪中はがきを出すかどうかも、教義上の決まりではなく一般的な習慣として判断します。浄土真宗の供養の考え方は「浄土真宗の位牌」で解説しています。判断に迷う場合は菩提寺にご確認ください。

喪中の期間──続柄・親等別の目安

喪中の長さは故人との関係によって変わります。一般に2親等までを喪中とするのが現在の慣習で、以下が目安です(法律上の決まりはありません)。

続柄 親等 喪中期間の目安
配偶者・父母 0〜1親等 12〜13か月
1親等 3〜12か月
祖父母 2親等 3〜6か月
兄弟姉妹 2親等 3〜6か月
2親等 3か月程度
3親等以上(叔父・叔母など) 3親等〜 喪中としないことが多い(任意)

3親等以上でも、同居していた・特に親しかった場合は喪に服して構いません。最終的にはご家族で相談して決めるのが現代的な考え方です。

喪中にやってはいけないこと

  • 年賀状を出す……新年の祝いの挨拶は控え、代わりに喪中はがき(年賀欠礼状)を出します。
  • 正月飾り……門松・しめ縄・鏡餅などのお祝いの飾りは控えます。
  • 結婚式・お祝い事の主催……自分が主催する慶事は延期が無難です(出席は後述)。
  • 神社への参拝(※忌中の間)……控えるのは原則「忌中」です(後述で詳説)。
  • 派手な宴会・大規模な行楽……華美な遊興は控えめにします。

結婚式に「招かれた」場合はどうする?

自分が主催する慶事は控えますが、招待された側の出席は考え方が分かれます。忌中(四十九日以内)は辞退するのが無難ですが、忌明け後であれば、本人と先方の意向を確認したうえで出席して構わないとされることが増えています。迷う場合は正直に事情を伝え、相手の判断に委ねるとよいでしょう。

喪中でもしてよいこと

「喪中は何もしてはいけない」と思われがちですが、控えるのは"お祝い事"が中心です。次のことは問題ありません。

  • お墓参り・仏壇へのお参り……むしろ積極的に行ってよい供養です。
  • お寺への参拝……お寺は忌中でも参拝できます(穢れの概念をとらないため)。
  • お中元・お歳暮……「お祝い」ではなく感謝の品なので贈れます(のしは後述)。
  • 仕事・日常の業務……通常どおりで問題ありません。
  • 暑中見舞い・残暑見舞い……季節の挨拶状はお祝いではないため可です。

お中元・お歳暮の「のし」の注意

喪中の相手へ贈る場合も、品物自体は問題ありません。ただし紅白の水引が付いたのし紙は避け、白無地の奉書紙や無地の短冊(水引なし)を用います。先方が忌中(四十九日以内)に当たる場合は、忌明け後に届くよう時期をずらすとより丁寧です。

喪中のお正月の過ごし方

喪中で迎えるお正月の、具体的な判断をまとめます。

項目 判断 ポイント
正月飾り 控える 門松・しめ縄・鏡餅は飾らない
おせち料理 控えめに 鯛・紅白かまぼこ・伊勢海老など縁起物・祝い箸は避け、質素な正月食なら可とする家庭も
お年玉 渡してよい 「お小遣い」として、無地・地味な袋で渡すと角が立たない
初詣(神社) 忌明け後は可 忌中は控える。喪中でも忌が明けていれば参拝可(後述)
初詣(お寺) 忌中でも参拝できる
年始回り・新年会 控える 「おめでとう」の挨拶は避ける

「明けましておめでとう」と言われたら

こちらからは「おめでとう」を使いません。返す際は「昨年はお世話になりました」「本年もよろしくお願いいたします」と、祝いの言葉を避けた表現にすると自然です。

喪中の神社参拝・初詣は本当にダメ?

もっとも誤解が多い点です。神社参拝を控えるべきなのは「忌中」(仏式は四十九日、神道は五十日祭まで)であり、忌が明ければ、喪中であっても参拝してよいとされるのが神社本庁の基本的な考え方です。「喪中は一年間ずっと神社に入れない」というのは正確ではありません。お守りやお札の返納・授与も忌明け後なら問題ありません。ただし神社によって対応が異なる場合がありますので、気になる場合は参拝先の神社に確認すると確実です。

喪中はがき(年賀欠礼状)の書き方と文例

喪中はがきは、「喪中のため新年の挨拶を控えます」と事前に知らせる挨拶状です。

いつ出す?

相手が年賀状を準備する前に届くよう、11月中旬〜12月初旬に投函します。遅くとも12月15日頃までが目安です。間に合わない場合は、無理に年内に出さず松の内明けに寒中見舞いとして出します(後述)。

誰に出す?

毎年年賀状をやりとりしている相手全員が基本です。故人が年賀状を交わしていた相手にも出します。相手が喪中だと分かっていても、こちらも喪中であれば送るのが礼儀です。

書き方の基本ルール

  • 句読点は使わない(区切りを入れない=弔事の慣習)。
  • 数字は漢数字を用いる。
  • 賀詞(賀・慶・祝・おめでとう等)は使わない。「年賀」ではなく「年始・年頭」と書く。
  • 行頭の字下げはしない。
  • 故人の続柄・氏名・逝去月・享年を入れると親切(氏名は省略可)。

続柄の書き方(敬称)

差出人から見た続柄を正しく書きます。迷う場合は、該当する側を差出人名義にして「父」「母」と書くのが明快です。

故人との関係 文中の書き方
自分の父/母 父 ○○/母 ○○(「父 儀」のように「儀」を添える形も)
妻の父/母 岳父(がくふ)○○/丈母(じょうぼ・岳母)○○
夫の父/母 差出人を夫名義にして「父/母」と書くのが簡明
祖父/祖母 祖父 ○○/祖母 ○○
兄/弟・姉/妹 兄 ○○/弟 ○○ など

喪中はがきの文例

【文例A】父が逝去・基本形

喪中につき新年のご挨拶を失礼申し上げます
本年〇月 父 ○○が〇〇歳にて永眠いたしました
生前のご厚誼に深く御礼申し上げますとともに
明年も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
令和〇年〇月 (差出人 住所・氏名)

【文例B】妻の父が逝去・夫婦連名

喪中につき年末年始のご挨拶を失礼申し上げます
本年〇月 岳父 ○○が〇〇歳にて永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
明年も変わらぬご交誼をお願い申し上げます
令和〇年〇月 (夫婦連名 住所・氏名)

喪中はがきを受け取ったら──3つの返し方

喪中はがきへの返事は必須ではありませんが、関係性に応じて一言添えると丁寧です。タイミングで使い分けます。

  • 喪中見舞い(年内)……受け取ってすぐ送れる返礼。お線香や供物を添えることもできます。「松の内まで待たなくてよい」のが利点です。
  • 年始状(松の内中)……「おめでとう」を使わず、新年の挨拶として送るはがき。
  • 寒中見舞い(松の内明け以降)……もっとも一般的な返し方(次章)。

うっかり年賀状を出してしまった場合は、松の内明けに寒中見舞いでお詫びを伝えます。

寒中見舞いの使い方と文例

寒中見舞いは、寒の時期に相手を気づかう挨拶状で、喪中まわりの「年賀状の代わり」として幅広く使えます。

寒中見舞いを出す4つの場面

  1. 自分が喪中で、年賀状をいただいた方への返礼。
  2. 喪中はがきを出し忘れた・間に合わなかった場合。
  3. 喪中の相手へ、年賀状の代わりに出す年始の挨拶。
  4. 相手が喪中と知らず年賀状を出してしまったお詫び。

いつ出す?

松の内が明けてから立春までです。松の内は地域で異なり、関東は1月7日、関西は1月15日まで。つまり関東は1月8日〜、関西は1月16日〜、いずれも立春(2月4日頃)までに出します。立春を過ぎたら「余寒見舞い」とします。年賀はがき(お年玉付き)は使わず、通常のはがきや官製はがきを用います。

寒中見舞いの文例

【文例1】自分が喪中・年賀状をいただいた方へ

寒中お見舞い申し上げます
服喪中のため年始のご挨拶を控えさせていただきました
ご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました
〇月に父 ○○が永眠し ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

【文例2】喪中はがきが間に合わなかったとき

寒中お見舞い申し上げます
旧年中に父 ○○が永眠いたしました
年末のことにてご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます
寒さ厳しき折 皆様のご健康をお祈り申し上げます

【文例3】喪中と知らず年賀状を出してしまったお詫び

寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中とは存じ上げず 年始状をお送りしてしまいましたことをお詫び申し上げます
〇〇様のご逝去を謹んでお悔やみ申し上げます
寒さ厳しき折 どうぞご自愛くださいませ

喪中は、故人の供養を整える時期でもあります

喪中は「控える期間」というだけではありません。仏教では四十九日を機に、白木位牌から本位牌へと作り替えるのが習わしです。一周忌までの喪中は、故人が安らかに過ごせるよう供養を整える時期でもあります。

よくある質問

Q. 喪中はがきが12月に間に合わない場合はどうすればいいですか?

無理に年内に出さず、松の内明け(関東は1月8日、関西は1月16日以降)に「寒中見舞い」として送ります。その際、喪中の報告が遅れたことへのお詫びを一言添えます。

Q. お互いが喪中の場合、喪中はがきは出すべきですか?

出すのが丁寧です。相手が喪中でも「年始のご挨拶を失礼します」という欠礼の通知の意味があるため、自分側の喪中はがきは別途送ります。

Q. 妻の父が亡くなりました。文面の続柄は「義父」と「岳父」どちらですか?

日常では「義父」が通じますが、喪中はがきの文面では「岳父(がくふ)」が正式です(妻の母は「丈母/岳母」)。夫の親の場合は、差出人を夫名義にして「父」「母」と書くのが最も簡明です。

Q. 喪中でも会社・取引先への年賀状は出してよいですか?

個人の喪中は私的なものなので、会社・法人名義の年賀状は喪中の対象外とする考え方が一般的です。ただし個人名で出している場合は欠礼することもあります。職場の慣習や上司の判断を確認すると安心です。

Q. 喪中の相手にお歳暮を送ってもいいですか?のしはどうしますか?

お歳暮は「お祝い」ではなく感謝の品なので送って問題ありません。紅白の水引のしは避け、白無地の奉書紙か水引なしの短冊を用います。相手が忌中(四十九日以内)に当たる場合は、忌明け後に届くよう時期を調整するとより丁寧です。

Q. 神社の初詣を控えるのは喪中・忌中どちらですか?

控えるべきは原則「忌中」(仏式は四十九日、神道は五十日祭まで)です。忌が明けた後は、喪中であっても参拝してよいとするのが神社本庁の基本的な見解です。お寺は忌中でも参拝できます。ただし神社により対応が異なる場合があるため、気になるときは確認しましょう。

Q. 叔父・叔母(3親等)が亡くなった場合、喪中にしますか?

一般的に3親等からは喪中としないことが多いですが、決まりはありません。同居していた・特に親しかったなど縁が深い場合は喪に服しても構いません。ご家族で相談して決めて問題ありません。

まとめ

  • 喪中は約1年(一周忌まで)、忌中は四十九日まで。慎みが強いのは忌中
  • 神社参拝を控えるのは原則「忌中」だけ。忌明け後は喪中でも参拝可(神社により異なる)。
  • 喪中はがきは11月中旬〜12月初旬。間に合わなければ寒中見舞い(関東1/8〜・関西1/16〜立春まで)。
  • お歳暮・お墓参り・仕事は問題なし。控えるのはお祝い事。
  • 地域・宗派・神社で異なる点は菩提寺・神社に確認を。

喪中の一年は、故人を偲びながら供養を整える大切な時間でもあります。お位牌Maker®は、全国の寺院・僧侶にもご利用いただいている本位牌の通販です(文字入れ・送料込み・最短当日発送)。本位牌のご準備が必要な際は、あわせてご参考ください。

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