十七回忌(17回忌)とは?──亡くなってから満16年目に営む年忌法要
十三回忌(満12年)の次にくる年忌が、この十七回忌です。十三回忌から4年後にあたります。亡くなった年を1年目と数えて17年目、つまり満16年目の祥月命日に営む年忌法要で、「十七回忌」「17回忌」どちらの表記も同じ法要を指します。
先にこの記事の結論をまとめます。
- いつ:没後16年目の祥月命日。2026年(令和8年)に十七回忌を迎えるのは、2010年(平成22年)にお亡くなりになった方です。
- 規模:十三回忌以降は、ご家族・近しいご親族だけで小さく営むのが今では一般的です。読経とお墓参りだけ、会食のみ、という形も珍しくありません。
- やるかどうか:十七回忌は、十三仏の13の節目に含まれない年忌です。ご家庭や地域によっては省くこともあり、菩提寺やご親族と相談のうえで決めて差し支えないとされています。
- お布施:案内元によって5,000円〜5万円程度と幅が大きく、ひとつの金額に決められません。菩提寺に直接おたずねして差し支えありません。
- 服装:略礼装(平服)が基準です。「平服」は普段着のことではありません。
- 香典:ご親族で5,000円〜3万円程度、ご友人・知人で5,000円〜1万円程度が目安。表書きは「御仏前」で、「御霊前」は用いません。
- 次の年忌:二十三回忌に進む場合と、二十三・二十七回忌をまとめて二十五回忌とする場合があり、宗派・地域で分かれます。
読み方は一般に「じゅうしちかいき」ですが、「じゅうななかいき」と読む地域・寺院・石材店もあります。どちらかが誤りということではありません。
年忌法要の全体像(忌日法要との違い、一周忌から弔い上げまでの一覧)は法事とは|法要との違いと年忌一覧で解説しています。
十七回忌(17回忌)はいつ行う?数え方と年回忌早見表
なぜ「17年目」なのに満16年なのか
年忌法要は、亡くなった年そのものを1年目(1回目)として数えます。そのため十七回忌は「17-1=満16年」。一周忌だけが例外で「周忌」=満1年、三回忌以降は「回忌」=満年数+1という数え方になります。
「没後17年」「満17年」と書かれることがありますが、これは正確ではありません。また「17回目の命日」という言い方も、数え始めをどこに置くかで指す年が変わるため、ご親族との間で行き違いのもとになります。亡くなった年を1年目と数えて17年目=満16年目の祥月命日、と覚えておくと間違いがありません。
年回忌早見表(2026年・令和8年の場合)
| 年忌 | 没後の年数 | 2026年に迎える方の逝去年 |
|---|---|---|
| 一周忌 | 満1年 | 2025年(令和7年) |
| 三回忌 | 満2年 | 2024年(令和6年) |
| 七回忌 | 満6年 | 2020年(令和2年) |
| 十三回忌 | 満12年 | 2014年(平成26年) |
| 十七回忌 | 満16年 | 2010年(平成22年) |
| 二十三回忌 | 満22年 | 2004年(平成16年) |
| 二十五回忌 | 満24年 | 2002年(平成14年) |
| 二十七回忌 | 満26年 | 2000年(平成12年) |
| 三十三回忌 | 満32年 | 1994年(平成6年) |
| 五十回忌 | 満49年 | 1977年(昭和52年) |
没年月日から年忌をまとめて自動計算
没年月日を入力すると、四十九日から三十三回忌までの祥月命日(西暦・和暦・曜日つき)が一覧で表示されます。十七回忌は16年先の計算になるため、数え間違いが起こりやすい節目です。ご自身のケースでご確認ください。
📅 年忌法要 自動計算ツール
没年月日を入力すると、四十九日から三十三回忌(弔い上げ)までの年忌法要の日(祥月命日)を自動で表示します。
※表示は「祥月命日」(命日と同じ月日)の日付です。実際の法要は当日または直前の土日に営むのが一般的で、日程は菩提寺とご相談ください。地域・宗派により数え方や行う年忌は異なります(特に浄土真宗は追善供養の意味合いが異なります)。
命日当日でなくてもよい?日取りの決め方
祥月命日に営むのが基本ですが、参列される方の都合に合わせて土日など休日に移して差し支えありません。その場合は命日より前に前倒しするのが一般的で、後ろ倒しは避けられる傾向にあります(ただし寺院のご都合や事情により後にすることもあります)。まずは菩提寺に連絡し、空いている日を確認するところから始めるとスムーズです。
同じ年に複数の年忌が重なった場合は、まとめて営む「併修(合斎)」という方法もあります。十七回忌は併修が検討されやすい年忌とされます。ただし一般に、一周忌と三回忌は併修せず単独で営むとされる点にはご注意ください。日取りは早いほうの祥月命日に合わせるのが一般的とされ、詳しい考え方や当日の段取りは十三回忌|併修(合斎)の考え方で解説しています。なお、お布施を1件分とするか2件分とするかは寺院により考え方が異なりますので、事前に確認されることをおすすめします。
十七回忌はやらない・省略してもよい?──「必ず営むもの」ではない理由
十七回忌は十三仏の13の節目に含まれない
年忌法要には「十三仏信仰」という考え方があり、初七日から三十三回忌までの13の節目に、それぞれ本尊が配当されています。十三回忌は大日如来、三十三回忌は虚空蔵菩薩、というように定められたものです。
ところが、十七回忌・二十三回忌・二十七回忌は、この13の中に含まれていません。十三回忌には本尊があるのに、十七回忌にはない──この点が「十七回忌はやってもやらなくてもよい」と言われる背景として説明されることがあります。この3つの法要は、十三回忌から三十三回忌まで20年もの間が空いてしまうのを避けるために営まれてきた、とも説明されます。十三仏と守り本尊の体系については十三回忌|十三仏と守り本尊で詳しく扱っていますので、そちらをご覧ください。
ただし十三仏は、中世の日本で広まった民間信仰にもとづくもので、すべての宗派が用いるわけではありません。浄土真宗では追善のための十三仏を基本的に用いず、日蓮宗でも十三仏を飾る習わしはないとされます。これらの宗派では「十三仏に含まれるかどうか」は判断の材料になりませんので、菩提寺のお考えに従ってください。
ちなみに、年忌が三・七・十三・十七・二十三・二十七・三十三……と「3と7のつく年」に置かれている理由には、中陰の「七」を基準としたという説、3と7を聖数とみる説など諸説があり、定まった答えはありません。
省く場合に大切な、伝える順序
営むかどうかは、それぞれのご家庭のペースで決めてよく、いずれかを省略しても家族が納得できる形であれば差し支えない、という僧侶の見解もあります。ただし、黙って取りやめるとかえって行き違いのもとになります。実務としては次の順序をおすすめします。
- 菩提寺にご相談する:「今回は家族だけでお参りにとどめようと思っておりますが、いかがでしょうか」と正直に伝えて構いません。寺院によっては、お参りだけ、あるいは合同法要へのご案内など別の形を提案してくださることもあります。
- これまで案内していたご親族に、事前にお伝えする:案内が届かないことで気に病まれる方もいます。「十七回忌は家族だけで区切りとさせていただきます」と一言添えるだけで、受け取り方が大きく変わります。
- 代わりにできることを決めておく:祥月命日にお墓参りをする、お仏壇にお花とお仏飯をお供えして手を合わせる、菩提寺に卒塔婆だけお願いする。形式を小さくしても、思いは同じように届けられます。
近年は、価値観の多様化やご遺族の高齢化を背景に、法要の回数が全体として減ってきているという指摘もあります。営まないという判断が、故人を軽んじることにはなりません。
十七回忌という節目の意味
十七回忌は、十三回忌からの4年間の自らの歩みを振り返り、次の年忌までの数年をどう過ごすかを考える機会でもある、と説く僧侶もいます。年忌法要は故人のための儀礼であると同時に、遺された側が自分の暮らしと向き合う節目でもある、という捉え方です。「やるべきかどうか」で迷われたときは、ご家族にとって集まる意味があるかどうかを軸に考えてみてください。
家族のみで営む十七回忌──準備と当日の流れ
参列者はどこまで招く?
七回忌のあたりから徐々に規模を縮小し、十三回忌以降はご家族・ごく近しいご親族のみで営むのが一般的です。十七回忌ともなると、故人と特に親しかった方に限ってお声がけする、あるいは同居のご家族だけで済ませるという例も多くあります。規模を小さくすること自体は失礼にあたりません。
準備は十三回忌までと大きく変わりません
手順そのものは、これまでの年忌と同じです。1〜2か月前に菩提寺へ連絡して日時を決め、会場(自宅・寺院・霊園の法要室・斎場など)を押さえ、3〜4週間前までに参列をお願いする方へ連絡し、会食と引き出物を手配します。1週間前までにお布施・御車代・御膳料、お供え、お花、お線香を用意し、お墓の掃除をすませておきます。各手順の詳細は十三回忌の準備と当日の流れでまとめていますので、あわせてご覧ください。
そのうえで、十七回忌ならではの違いは次の3点です。
- 改まった案内状は必須ではありません:ご家族・ごく近しいご親族だけであれば、電話やメッセージでのご連絡で十分なことがほとんどです。
- 会食を省く形も一般的です:お弁当をお持ち帰りいただく、読経とお墓参りだけで区切る、という形も十七回忌では珍しくありません。
- 前日までにお仏壇まわりを整えておきます:十七回忌のころは、久しぶりに扉を大きく開けるご家庭もあります。お位牌や仏具は、柔らかい乾いた布でほこりをやさしく払う程度で十分です。
当日の流れ
会食を省く場合は、読経とお参りだけで1時間ほどで終わります。家族のみで営む十七回忌では、この短い形をとるご家庭が多くなっています。会食を設ける場合は、全体で2〜3時間程度が目安です。
- 施主のあいさつ(ごく短くて構いません)
- 読経・焼香(30〜40分程度)
- 僧侶の法話
- お墓参り(納骨されているお墓が近い場合)
- 会食(省略する、お弁当をお持ち帰りいただく形も一般的です)
家族だけの場では、長い挨拶は不要です。開式には「本日はお集まりいただきありがとうございます。父の十七回忌にあたり、皆さまとともにお参りできますことをありがたく思います。どうぞよろしくお願いいたします」、締めには「おかげさまで無事に十七回忌を勤めることができました。これからもどうぞ変わらぬお付き合いをお願いいたします」といった短い言葉で十分に伝わります。場面ごとの挨拶例文を詳しく知りたい方は、同じく平服・家族中心で営むことの多い三回忌の挨拶例文集が参考になります。
十七回忌のお布施・お供え・費用の目安
お布施は「相場が割れている」のが実情です
十七回忌のお布施について、複数の葬儀情報サイトの案内を見比べると、1万〜5万円とするところと、5,000〜1万円とするところがあり、下限で2倍、上限で5倍の開きがあります。どちらかが間違っているというより、宗派・地域・寺院とのお付き合いの深さ・法要の規模によって実際に大きく異なるためです。この記事でも、ひとつの金額に決めつけることはいたしません。
| 項目 | 目安の幅 | 備考 |
|---|---|---|
| お布施 | 5,000円〜5万円程度 | 案内元により幅が大きい。菩提寺・宗派・地域・規模で変わります |
| 御車代 | 5,000〜1万円程度 | 寺院からお越しいただく場合。こちらが送迎する場合は不要とされることも |
| 御膳料 | 5,000〜1万円程度 | 会食を辞退された場合 |
| 卒塔婆料 | 1本3,000〜1万円程度 | 宗派により卒塔婆を用いない場合があります |
金額に迷ったら、菩提寺に直接おたずねして差し支えありません。「不調法で恐れ入りますが、皆さまはどのくらいをお包みでしょうか」「お心づけの目安をお教えいただけますでしょうか」と伺えば、失礼にはあたりません。地域の風習であれば、ご親族の年長の方に聞くのも確実です。表書き・お渡しのタイミングといったお布施の作法は七回忌|お布施の表書きと渡し方で詳しく解説しています。
会食・引き出物
会食は1人3,000〜1万円程度、引き出物はいただいた額の半額〜3分の1が目安です。表書きは「志」、日持ちのする食品や消耗品など、いわゆる消えものが基本とされます。家族だけで営む場合、引き出物を省くこともありますが、独立して別世帯を構えているお子さんやお孫さんにはお渡しするのが一般的です。
十七回忌の服装・香典──招かれたとき、営むとき
十七回忌の服装──平服(略礼装)が基準/普段着ではありません
三回忌または七回忌以降は、案内に「平服でお越しください」と添えられることが増え、十七回忌もその流れにあります。ここで大切なのは、平服とは普段着のことではなく略礼装(略喪服)を指すという点です。男性はダークスーツに白いシャツ、ネクタイ・靴下・靴は黒無地。女性は黒・濃紺・濃灰など落ち着いた色の無地のワンピースやスーツが基本です。お子さんは制服があれば制服が正装になります。
回忌別・立場別の詳しい早見表、夏冬の装い、靴やストッキング、数珠・アクセサリーなど小物の扱いは法事・法要の服装マナーにまとめていますので、迷ったらそちらをご確認ください。
家族だけで営む場合は普段着でもよい?
同居のご家族だけで、ご自宅に僧侶をお迎えして読経をお願いするような場合は、黒・紺・グレーなど落ち着いた色合いの服であれば、きちんとしたスーツでなくても差し支えないとされることがあります。ただし、デニム、派手な色柄、露出の多い服装、スニーカーは避けるのが無難です。ご親族が一人でも加わる場合や、寺院・霊園に出向く場合は、略礼装にそろえておけば失礼になることはありません。施主側が装いを決めておき、参列される方に「平服でお越しください」とお伝えしておくと、当日の服装が揃いやすくなります。
十七回忌の香典──相場と表書き・水引
ご両親・ご祖父母・ご兄弟姉妹・おじおば=5,000円〜3万円程度、ご友人・知人=5,000円〜1万円程度が目安とされます。会食にあずかる場合は、その分を上乗せする考え方もあります。金額はお付き合いの深さや地域の慣習で幅がありますので、ご親族どうしで足並みをそろえておくと安心です。
不祝儀袋は白黒(黒白)の結び切りが基本で、関西・北陸などでは黄白の結び切りを用いる地域があります。表書きは「御仏前」「御香典」「御香料」。四十九日を過ぎているため「御霊前」は用いません。お札は、弔事では新札を避けるのが無難とされる一方、法事はあらかじめ日取りを決めて営む行事であるため新札でも差し支えない、という考え方もあります。気になる場合は、新札に一度折り目をつけてから包めば、どちらの受け取り方でも角が立ちません。袱紗に包んで持参し、受付や施主にお渡しする際に取り出します。
なお「家族だけの法要だから香典は不要」と一概には言えません。同居のご家族間では省くこともある一方、独立して別世帯のお子さんやお孫さんは包むのが一般的とされます。ご家庭・地域で分かれるところですので、事前に施主に確認しておくと安心です。
お供えだけ、あるいは欠席する場合
お供えのみをお持ちする場合は5,000〜1万円程度、香典と併せる場合は3,000円前後が目安です。日持ちのする菓子折り、季節の果物、お花、お線香などが選ばれます。
遠方やご事情で欠席される場合は、案内をいただいたらできるだけ早く、電話や手紙でお詫びとともにお伝えします。香典を現金書留で送る際は、「本来であればお参りに伺うべきところ、失礼をお許しください。心ばかりではございますが、御仏前をお送りいたします」といった短い手紙を同封すると、丁寧な気持ちが伝わります。十七回忌は疎遠になっていたご親族が久しぶりに声をかけ合う年忌でもあります。伺えないこと自体を、過度に気に病まれる必要はありません。
十七回忌の次は?二十三回忌・二十五回忌と弔い上げ
十七回忌の次にくる年忌は、宗派と地域で分かれます。二十三回忌(満22年)と二十七回忌(満26年)をそれぞれ営む場合と、その二つをまとめて二十五回忌(満24年)とする場合があるためです。下の表は代表的な宗派についての一般的な整理で、同じ宗派でも寺院や地域によって扱いは異なります。目安としてご覧ください。
| 宗派 | 十七回忌の次に営まれることが多い年忌 |
|---|---|
| 真言宗 | 二十三回忌を営まず、二十五回忌とすることが多いとされます |
| 天台宗 | 二十三回忌・二十七回忌を営む地域と、二十五回忌にまとめる地域があります |
| 浄土宗 | 二十三回忌・二十七回忌が基本。地域により二十五回忌にまとめることもあります |
| 曹洞宗・臨済宗(禅宗) | 二十三回忌・二十七回忌が基本。地域により二十五回忌にまとめることもあります |
| 日蓮宗 | 二十三回忌・二十七回忌、または二十五回忌 |
| 浄土真宗 | 二十五回忌を本則とし、地域により二十三回忌・二十七回忌に分けて営むこともあります |
次の年忌をいつにするかは、十七回忌の当日に菩提寺へ直接おたずねになるのが確実です。「次はいつお勤めいただけばよろしいでしょうか」と一言伺っておけば、数年後に迷わずに済みます。
また、二十三回忌・二十七回忌を省いて三十三回忌まで間隔を空けるご家庭や、十七回忌をもって弔い上げ(最後の年忌)とするご家庭もある、という声も聞かれます。弔い上げは三十三回忌とするのが最も一般的ですが、地域や宗派によっては五十回忌まで営む場合もあり、絶対の決まりがあるわけではありません。宗派・地域別の弔い上げの目安と、区切りをどこに置くかの判断材料は弔い上げ(三十三回忌)で詳しく解説しています。独断で決めず、ご親族と菩提寺にひとこと相談されることをおすすめします。
浄土真宗の十七回忌──追善ではなく報恩感謝のお勤め
浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀如来のはたらきによってお浄土に生まれ、ただちに仏となられていると受けとめます(往生即成仏)。そのため年忌法要は、故人の冥福を祈って善を積む「追善供養」ではなく、祥月命日をご縁として仏法に遇い、阿弥陀さまの恩徳に報謝するお勤めと位置づけられます。「故人を仏にするための法要」ではなく、「故人がすでに仏であったと知らせていただく場」という理解です。この立て付けの違いから、案内やご挨拶で用いる言葉も変わります。迷いやすいところを整理しました。
| 用いない表現 | 用いる表現 |
|---|---|
| ご冥福をお祈りします | お念仏申します/み仏のお導きに感謝いたします |
| 御霊前 | 御仏前(追善供養の考え方をとらないため、四十九日の前後を問いません) |
| 供養してあげる/追善供養 | お勤めする/お礼参り/仏法に遇うご縁として |
| 成仏を願う/天国 | すでにお浄土に生まれられたことを喜ぶ |
お位牌の扱いについても、浄土真宗では法名軸や過去帳を用いるのが本来の形とされ、地域によっては位牌をお祀りする習慣もあります。詳しくは浄土真宗の位牌|法名軸・過去帳の使い方をご覧ください。いずれも地域とご寺院で幅がありますので、菩提寺にご確認いただくのが確実です。
十七回忌を機に位牌を整理する?──繰り出し位牌・先祖代々之霊位という選択
十七回忌を迎えるころには、お仏壇の中にいくつもお位牌が並び、手狭に感じられているご家庭も少なくありません。年忌の節目は、ご家族でそのことを話し合い始めるひとつのきっかけになります。
選択肢としては、おおむね次の3つが挙げられます。
- そのままお祀りを続ける:一基ずつお祀りしたいというお気持ちがあれば、それがいちばん自然な形です。
- 繰り出し位牌にまとめる:一基の中に複数の札板を納め、命日順に入れ替えてお参りする形式です。詳しくは繰り出し位牌とはをご覧ください。
- 「先祖代々之霊位」としてまとめる:ご先祖をひとまとめにしてお祀りする形です。手順は位牌を一つにまとめる方法で解説しています。
ここで申し上げておきたいのは、「十七回忌までにまとめなければならない」という決まりはないということです。弔い上げを迎えたら必ず整理する、というものでもありません。そのままお祀りを続けているご家庭も数多くあります。
まとめるかどうかにかかわらず、代々のお位牌に記された戒名・俗名・没年月日を過去帳に書き写して残しておくと、次の世代へ確かに伝わります。年月が経つほど、記録として一冊にまとまっている安心感は大きくなります。日々のお手入れは、柔らかい乾いた布でほこりを払う程度で十分です。
お位牌の種類は位牌の種類にまとめています。扱いは宗派・地域・寺院で異なりますので、迷われたときは菩提寺にご確認ください。
まとめ──十七回忌で迷ったら
- いつ:亡くなった年を1年目と数えて17年目=満16年目の祥月命日。2026年(令和8年)は2010年(平成22年)にお亡くなりになった方が対象です。
- 日取り:休日への移動は差し支えなく、前倒しが一般的。まず菩提寺に連絡して空いている日を確認します。
- 規模:ご家族・ごく近しいご親族のみが一般的。会食を省けば1時間ほどで終わります。
- やるかどうか:省く判断も差し支えないとされます。順序は「菩提寺に相談 → ご親族にお伝えする → 代わりにできることを決める」。
- お布施:5,000円〜5万円程度と案内元により幅が大きく、決め打ちできません。菩提寺に直接おたずねして構いません。
- 服装・香典:略礼装(平服)が基準。香典はご親族5,000円〜3万円程度、表書きは「御仏前」。
- 次の年忌:二十三+二十七回忌か、二十五回忌にまとめるかで分かれます。十七回忌の当日に菩提寺へ確認しておくのが確実です。
ここに書いた内容は、あくまで一般的な傾向です。作法は宗派・地域・寺院、そしてご家庭のこれまでのお付き合いによって変わります。迷われたときは、菩提寺にご確認ください。
よくある質問(十七回忌・17回忌)
十七回忌は何年目に行いますか?
亡くなった年を1年目と数えて17年目、満16年目の祥月命日に営みます。「満17年」ではありません。一周忌だけが「周忌」=満1年の例外で、三回忌以降の「回忌」は満年数+1と覚えておくと迷いません。
17回忌の読み方は「じゅうしちかいき」ですか?
一般には「じゅうしちかいき」と読まれます。ただし「じゅうななかいき」と読む地域や寺院もあり、どちらかが誤りというわけではありません。菩提寺やご親族の読み方に合わせておけば問題ありません。
十七回忌を家族だけで行っても失礼になりませんか?
失礼にはあたりません。十三回忌以降はご家族・近しいご親族のみで営むのが一般的です。ただし、これまで案内していたご親族には、事前に「今回は家族のみで」と一言お伝えしておくと行き違いを防げます。
十七回忌は家族だけなら普段着でもよいですか?
同居のご家族だけでご自宅で営む場合は、黒・紺・グレーなど落ち着いた色合いの服であれば、きちんとしたスーツでなくても差し支えないとされることがあります。ただし僧侶をお迎えする以上、デニムや派手な色柄、露出の多い服装、スニーカーは避けるのが無難です。ご親族が加わる場合や寺院・霊園に出向く場合は、略礼装(平服)にそろえておけば失礼になりません。
十七回忌をやらないと問題がありますか?
十七回忌は十三仏の13の節目に含まれず、地域やご家庭によって扱いが分かれる年忌です。営まない判断も、ご家族が納得できる形であれば差し支えないとされています。まずは菩提寺にご相談のうえ、ご親族へお伝えください。
十七回忌のお布施はいくら包めばよいですか?
案内元により5,000円〜5万円程度と幅があり、ひとつの金額に決めることはできません。宗派・地域・寺院とのお付き合い・法要の規模で変わります。菩提寺に「皆さまはどのくらいをお包みでしょうか」と直接おたずねになって差し支えありません。
十七回忌の次は何回忌ですか?
二十三回忌(満22年)と二十七回忌(満26年)をそれぞれ営む場合と、まとめて二十五回忌(満24年)とする場合があり、宗派・地域で分かれます。弔い上げは三十三回忌とするのが最も一般的です。詳しくは弔い上げ(三十三回忌)をご覧ください。
お位牌のご相談は お位牌Maker® へ
年忌の節目に、お位牌のことでお困りではありませんか。お位牌Maker®は、これまでに累計2万基以上のお位牌をお届けしてきました。伝統的な塗位牌・唐木位牌(紫檀・黒檀)から繰り出し位牌、モダンなお位牌まで、ご予算とお仏壇に合わせてお選びいただけます。
ご注文は、画面の質問に答えて入力していただくだけ。5分ほどでお申し込みが完了し、文字の入り方は画面上で確かめながらお進みいただけます。お急ぎの場合は最短当日発送でも承ります(ご注文内容・時間帯により異なります)。
「うちの場合はどう書けばよいのか」「まとめたほうがよいのか」といったご相談だけでも構いません。無理におすすめすることはいたしませんので、どうぞお気軽にお声がけください。
お電話でもご相談いただけます。受付 8:00〜20:00 ※土・日・祝はお電話に出られない場合がございます。
