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葬儀の喪主挨拶 例文集|通夜・告別式・出棺・精進落としの場面別テンプレート

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喪主の挨拶は、立派さよりも「誠実さ」が伝わることが何より大切です。うまく話せなくても、メモを見ながらでも、途中で言葉に詰まっても失礼にはあたりません。参列者は皆、温かく見守っています。

この記事では、通夜・告別式(出棺)・精進落としといった葬儀の場面ごとに、所要時間の目安に合わせた喪主挨拶の例文を掲載します。あわせて、忌み言葉の一覧や家族葬向けの例もまとめました。なお四十九日や一周忌など“法要”の挨拶は「四十九日法要 完全ガイド」で別途解説しています。

喪主の挨拶が必要な場面と長さの目安

挨拶は長すぎないことが大切です。各場面の目安は次のとおりです(弔事の朗読は1分あたり約300文字が目安です)。

場面 挨拶のタイミング 長さの目安
通夜 通夜式の終了時/通夜振る舞いの開始・終了 約30秒〜2分
告別式・出棺 出棺前(参列者へのお礼) 約1〜3分
精進落とし 開始(献杯前)・終了時 約30秒〜1分

家族のみの場合は、いずれも短い一言で構いません。

挨拶の基本構成と3つのルール

基本の流れは「参列のお礼 → 故人の報告 → 生前のお礼やエピソード → 今後のお願い → 締め」です。

① 忌み言葉を避ける

不幸が重なる・続くことを連想させる言葉や、死の直接的な表現は避けます。

避ける言葉 言い換え・考え方
重ね重ね・たびたび・ますます・くれぐれも・返す返す 重ね言葉(不幸が重なる連想)。一度の表現にする
再び・続いて・追って・なお 不幸が続く連想。使わない
死亡・死ぬ ご逝去・永眠・旅立つ
急死 急逝(きゅうせい)
生きていた頃 生前・お元気だった頃

また会食の発声は「乾杯」ではなく「献杯(けんぱい)」を用い、グラスは打ち合わせず、拍手もしません。

※ 宗教により言葉が異なります。仏式では「ご冥福」「成仏」「供養」を用いますが、神式・キリスト教式ではこれらを使いません(神式は「御霊(みたま)の安らかなご平安」、キリスト教式は「安らかな眠り」などとします)。

② メモ(カンペ)を見ながらで構わない

正確に伝えるための準備として、メモを見ながら話しても失礼にはあたりません。事前に原稿を書き、忌み言葉が入っていないか読み返しておくと安心です。

③ 途中で詰まっても大丈夫

感極まって声が出なくなったら、一度深呼吸し、頭を下げるだけでも気持ちは伝わります。無理に続けようとしなくて構いません。

通夜の喪主挨拶 例文

標準(約1分30秒〜2分)

本日はご多用のところ、また足元の悪いなか、亡き父〇〇の通夜にお運びいただきまして、誠にありがとうございます。遺族を代表いたしまして、ひと言ご挨拶を申し上げます。
父〇〇は、去る〇月〇日、〇〇歳でその生涯を終えました。現役のころは〇〇の仕事ひとすじに歩み、退いてからは庭の手入れと孫たちとの時間を何よりの楽しみにしておりました。口数の多い人ではありませんでしたが、家族が困ったときにはいつも黙って力になってくれる、頼もしい父でございました。
生前、皆さまには公私にわたり、ひとかたならぬお世話になりました。本日こうして多くの皆さまにお見送りいただき、父もさぞ心強く感じていることと存じます。これもひとえに、皆さまの長年にわたるご厚情の賜物と、深く御礼申し上げます。
ささやかではございますが、別室にお食事をご用意いたしました。お時間の許す方は、父を偲びながら、どうぞごゆっくりとお過ごしください。なお、明日の葬儀・告別式は〇時より、当斎場にて執り行います。本日は誠にありがとうございました。

短縮(約30秒)

本日はお忙しいなか、亡き父〇〇の通夜にお運びいただき、誠にありがとうございます。生前のご厚情に、心より御礼申し上げます。ささやかではございますが、別室にお食事をご用意しております。お時間の許す方は、お立ち寄りいただければ幸いです。なお、明日の葬儀・告別式は〇時より執り行います。本日は誠にありがとうございました。

家族葬向け(少人数・やわらかい言葉で)

今日は〇〇のために集まってくれて、本当にありがとう。みんなにこうして見送ってもらえて、〇〇もきっと喜んでいると思います。あたたかい言葉をかけてもらい、私もずいぶん救われました。あとで少し食事も用意しているので、〇〇の思い出話でもしながら、ゆっくりしていってください。

告別式・出棺前の喪主挨拶 例文

標準(約2〜3分)

本日はご多用のところ、亡き父〇〇の葬儀・告別式にご会葬を賜り、誠にありがとうございました。遺族を代表いたしまして、皆さまに御礼のご挨拶を申し上げます。
父〇〇は、去る〇月〇日、〇〇歳で安らかに息を引き取りました。〇〇として長年勤め上げ、定年を迎えてからも地域の活動に力を注ぎ、最後まで人とのつながりを大切にする人でございました。家庭では、私たち子どもにとって厳しくも温かい父であり、その背中から本当に多くのことを学ばせていただきました。
晩年は体調を崩す日もございましたが、最期は家族に見守られ、穏やかにその生涯を終えることができました。これも、生前に皆さまから賜りました温かいお励まし、お支えがあったからこそと、家族一同、心より感謝しております。
父亡きあと、残された私どもはまだ未熟ではございますが、父が遺してくれた教えを胸に、力を合わせてまいる所存でございます。どうか今後とも、変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
これより出棺の運びとなります。皆さまには、最後のお別れを賜りますとともに、お見送りをいただけますれば幸いに存じます。本日は誠にありがとうございました。

短縮(約1分)

本日はご多用のところ、父〇〇の葬儀・告別式にご会葬いただき、誠にありがとうございました。遺族を代表して御礼申し上げます。
父は〇月〇日、〇〇歳でその生涯を終えました。生前は皆さまに格別のご厚情を賜り、家族一同、深く感謝しております。最期は家族に見守られ、穏やかに旅立つことができました。
残された私どもは未熟ではございますが、力を合わせてまいります。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。これより出棺いたします。最後までお見送りいただけますと幸いです。本日は誠にありがとうございました。

一日葬(通夜を省いた場合・約1分)

本日はお集まりいただき、誠にありがとうございました。このたびは通夜を行わず、一日でのお見送りとさせていただきました。
父〇〇は〇月〇日、〇〇歳でその生涯を終えました。生前のご厚情に、家族一同、心より御礼申し上げます。皆さまにこうしてお見送りいただき、父もさぞ喜んでいることと存じます。これより出棺の運びとなります。最後のお別れと、お見送りを賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

精進落としの喪主挨拶 例文

開始・献杯(約1分)

本日は、最後までお付き合いをいただき、誠にありがとうございました。皆さまのおかげをもちまして、〇〇の葬儀・告別式を滞りなく終えることができました。
本日お越しいただいた皆さまへの感謝の気持ちといたしまして、ささやかではございますが、お膳をご用意いたしました。どうぞ〇〇を偲びながら、生前の思い出などをお聞かせいただけますと幸いでございます。
それでは、〇〇の在りし日を偲びまして、献杯のご唱和をお願い申し上げます。——献杯。ありがとうございます。どうぞお召し上がりください。

終了(約30秒〜1分)

皆さま、本日はお名残り惜しくはございますが、そろそろお開きとさせていただきたく存じます。本日は長時間にわたりお付き合いをいただき、また〇〇の生前には格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
これからは、家族で力を合わせて〇〇を見守ってまいります。今後とも変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。どうかお気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました。

立場や事情に合わせて

  • 喪主が配偶者のとき……「夫(妻)の〇〇」と表し、ともに歩んだ感謝を一言添えると自然です。
  • 喪主が子(長男・長女など)のとき……「父(母)の〇〇」と表し、生前のご厚情への感謝を中心にします。
  • 代理での挨拶……高齢・ご体調・気持ちの面で喪主が話すのが難しい場合は、親族が代理で挨拶しても構いません。「喪主〇〇に代わりまして、〇〇がご挨拶申し上げます」と最初に断ります。

家族葬での挨拶

同居のご家族だけなら、挨拶は省略しても問題ありません。ただし、遠方のご親族や故人の友人が参列される場合は、短くても一言あると丁寧です。家族葬では、上記の「家族葬向け」のような柔らかい言葉で十分です。

葬儀が終わったら──四十九日に向けて

葬儀を終えると、次は四十九日法要の準備が始まります。四十九日は忌が明ける節目で、白木位牌(仮位牌)から本位牌へ替えるタイミングでもあります。本位牌は戒名を彫る工程があるため、葬儀後できるだけ早めの手配が安心です。

準備の流れは「四十九日法要 完全ガイド」、本位牌を用意する時期は「位牌はいつまでに作る?」、白木位牌については「白木位牌とは」で解説しています。

よくある質問

Q. 通夜の挨拶はどのくらいの長さが適切ですか?

30秒〜2分程度が目安です(1分あたり約300文字)。長くなりすぎないことが大切です。

Q. メモ(カンペ)を見ながら話しても失礼になりませんか?

問題ありません。正確な言葉で伝えるための準備として、むしろ丁寧な行動です。

Q. 忌み言葉を使ってしまいそうで不安です。

事前に原稿を書き、「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉が入っていないか読み返すと安心です。

Q. 家族葬では挨拶を省略してよいですか?

同居の家族のみなら省略可です。遠方の親族や故人の友人が参列する場合は、短くても一言あると丁寧です。

Q. 泣いてしまって途中で止まったら、どうすればよいですか?

深呼吸して頭を下げるだけでも気持ちは伝わります。参列者は温かく見守っています。無理に続けなくて構いません。

まとめ

喪主の挨拶は、完璧さよりも誠実さが伝わることが大切です。場面ごとの例文を土台に、ご自身の言葉を少し添えれば十分です。葬儀のあとの流れは「法事とは|法要との違いと年忌一覧」「四十九日法要 完全ガイド」もあわせてご覧ください。

四十九日に向けて本位牌をお探しの方は、種類・選び方を「位牌とは|種類と選び方」でご確認いただけます。

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