天台宗(てんだいしゅう)は位牌を用いる宗派です。法華経を根本としながら密教・禅・念仏も取り入れた「総合仏教」で、位牌には梵字「ア」を入れるのが一般的です。本記事では、累計2万基以上の位牌を制作してきたお位牌Maker®が、天台宗の位牌の梵字の扱い・戒名の書き方・魂入れ(開眼供養)のお布施相場まで、仏壇修復業者としての一次情報を交えて完全解説します。
- 天台宗の位牌に入れる梵字「ア」(キリークの場合も)
- 天台宗の戒名の構成と表面・裏面の書き方
- 「総合仏教」ゆえに寺院差が出やすい理由
- 白木位牌から本位牌への切り替え(四十九日)
- 天台宗の魂入れ(開眼供養)のお布施相場
天台宗の位牌の特徴|梵字「ア」
天台宗は、最澄(伝教大師)を開祖とし、比叡山延暦寺を総本山とする宗派です。法華経を中心に、密教・禅・念仏(浄土)の教えを総合的に取り入れているのが特徴で、「日本仏教の母山」とも呼ばれます。
天台宗の位牌では、戒名の上に梵字「ア(阿)」を入れるのが一般的です。「ア」は大日如来を表す種子(しゅじ=仏を象徴する一字)で、密教の流れを汲む天台宗で広く用いられます。一方、天台宗は阿弥陀信仰も篤いため、阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」を用いる寺院もあります。総合仏教ゆえに寺院・地域で扱いが分かれやすいため、白木位牌の記載や菩提寺の指示に合わせるのが確実です。
なお梵字を用いるのは主に天台宗・真言宗で、禅宗(曹洞宗等)や日蓮宗・浄土真宗では用いません。比較は宗派別・位牌の梵字と戒名書式をご覧ください。
天台宗の戒名の構成と位牌の書き方
天台宗の戒名は、一般的に「院号+道号+戒名(法号)+位号」で構成され、その上に梵字「ア」(またはキリーク)が付きます。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 梵字「ア」 | 大日如来を表す種子(阿弥陀如来のキリークを用いる寺院も) |
| 院号 | 寺院・社会への貢献が大きかった方に(必須ではない) |
| 道号 | 戒名の上に付く、人柄などを表す号 |
| 戒名(法号) | 仏弟子としての名。2文字が基本 |
| 位号 | 居士・大姉・信士・信女 など |
表面には最上部に梵字、その下に戒名を記し、裏面には没年月日と俗名・享年(行年)を記します。書き方の基本は位牌の書き方完全ガイドもご覧ください。
白木位牌から本位牌へ|四十九日までの準備
葬儀で用いる白木位牌は仮のものです。四十九日法要までに本位牌を用意し、開眼供養で魂を移します。梵字の彫り・書き入れを含め文字入れに日数がかかるため、四十九日の2〜3週間前までの注文がおすすめです。本位牌の種類は本位牌とは|種類・選び方を参照してください。
天台宗の魂入れ(開眼供養)とお布施の相場
本位牌に魂を入れる儀式を、天台宗では開眼供養(かいげんくよう)/お性根入れと呼び、多くは四十九日法要と同日に営みます。開眼供養のみのお布施は1万円〜5万円が目安です。四十九日法要と同日の場合は法要のお布施に上乗せします。地域・寺院により幅があるため、迷う場合は菩提寺に率直に伺って差し支えありません。お布施の表書き・包み方は位牌の魂入れお布施の相場で解説しています。
天台宗の位牌の選び方|サイズ・種類
天台宗の位牌に形状の決まりはありません。仏壇の大きさや先祖の位牌とのバランスで、塗位牌・唐木位牌・モダン位牌などから選びます。先祖代々の位牌が増えた場合は繰り出し位牌で一つにまとめることもできます。サイズの測り方は位牌のサイズの選び方をご覧ください。
お位牌Maker®は天台宗の梵字「ア」・キリーク・旧字・異体字に対応し、100種類以上の位牌からリアルタイムプレビューで確認しながら注文でき、最短当日発送に対応しています。
お位牌Maker®なら、塗・唐木・モダン・会津の100種類以上から、文字入れ・送料込み・最短当日発送
よくある質問(FAQ)
Q. 天台宗の位牌にはどの梵字を入れますか?
大日如来を表す「ア」を入れるのが一般的ですが、阿弥陀信仰の篤い天台宗では阿弥陀如来の「キリーク」を用いる寺院もあります。総合仏教ゆえに扱いが分かれやすいため、白木位牌の記載や菩提寺の指示に合わせるのが確実です。
Q. 天台宗の開眼供養のお布施はいくらですか?
開眼供養のみで1万円〜5万円が目安です。四十九日法要と同日に行う場合は法要のお布施に上乗せします。地域差があるため、菩提寺に伺っても失礼にはあたりません。
Q. 真言宗と天台宗の位牌は同じですか?
どちらも密教の流れを汲み、梵字「ア」を用いる点は共通します。ただし天台宗は阿弥陀信仰も篤くキリークを用いる場合があるなど、寺院による違いが出やすいのが特徴です。
Q. 四十九日に本位牌が間に合いません。
お位牌Maker®は梵字入りの位牌も最短当日発送に対応しています。戒名・没年月日・俗名・享年が分かればご注文いただけますので、まずはご相談ください。
まとめ|天台宗の位牌は梵字「ア」が基本、寺院差に注意
天台宗は位牌を用いる総合仏教で、戒名の上に大日如来を表す梵字「ア」を入れるのが一般的です(阿弥陀のキリークを用いる寺院も)。四十九日までに本位牌を用意し、開眼供養(お布施1万円〜)で魂を入れておまつりします。お位牌Maker®は天台宗の梵字・旧字に対応し、100種類以上の位牌からお選びいただけます。文字入れ・送料込み、最短当日発送です。
