
「夫婦で一つの位牌にまとめたいけれど、マナー違反にならない?」
「文字はどう並べればいいの?」とお悩みではありませんか?
夫婦で位牌を連名にする「夫婦位牌(めおといはい)」は、古くから親しまれている供養の形です。
しかし、いざ作るとなると、左右の配置ルールや作成のタイミング、後から彫る際の手間など、知っておくべきポイントがいくつかあります。
本記事では、夫婦位牌のメリット・デメリットから、費用の相場、失敗しないためのレイアウトまで、仏事の専門知識を分かりやすく解説します。
夫婦位牌(めおといはい)とは?一つにまとめる意味と基本知識

夫婦位牌とは、夫婦二人の名前(戒名や俗名)を一つの位牌に並べて彫刻したものです。
位牌は「一人につき一基」が基本とされていますが、なぜ夫婦を一つにまとめることができるのでしょうか。
ここでは、夫婦位牌の基本的な定義や、そこに込められた温かい意味について詳しく解説します。
夫婦二人の名前を連名で記す「夫婦位牌」の定義
夫婦位牌とは、一つの台座に夫と妻の二人分の戒名(法名)を並べて記した位牌のことです。
一般的には幅の広い台座を持つ巾広位牌などが用いられる傾向があります。
一人に一基の位牌を作るのが主流ですが、夫婦を一対として扱う点が大きな特徴といえるでしょう。
亡くなった後も二人で一緒にいたいという願いを叶える方法として、現代でも多くの方に選ばれています。
位牌は「一人一基」が基本?夫婦位牌という例外の考え方
位牌は本来、故人一人につき一基ずつ用意するのが一般的とされています。
しかし、夫婦を一対として一基にまとめる形は、古くから広く認められてきました。
これは夫婦が固い絆で結ばれた存在であると捉えられているためです。
そのため、連名にすることは決して不自然ではなく、供養の形の一つとして定着しています。
先祖代々の供養においても、よく行われてきた方法といえるでしょう。
なぜ夫婦で一つにするのか?込められた意味と背景
夫婦を一つにまとめる背景には、来世でも仲良く一緒に過ごしてほしいという家族の願いがあります。
また、位牌が増えすぎてお仏壇に入りきらなくなる問題を解決する、実用的な側面も少なくありません。
地域の伝統や家族の考え方、現代の住宅事情が合わさった結果として、この形式が選ばれています。
絆を形にするための、合理的で温かい選択肢といえるでしょう。
夫婦位牌を作るメリット
夫婦位牌を選ぶご家庭が増えている背景には、供養におけるさまざまな利点があります。
お仏壇のスペースを有効活用できる実用的な面だけでなく、並んだお名前から夫婦の絆を感じられるといった精神的な面も含め、夫婦位牌を作成する3つのメリットをご紹介します。
仏壇のスペースを有効活用できる(省スペース)
最近はマンション住まいに合わせたミニ仏壇などの小型タイプが注目を集めています。
位牌を夫婦で一基にまとめると、お仏壇の中のスペースを節約できるのが大きな利点です。
複数の位牌を並べる必要がなくなるため、限られた空間でもゆとりを持って故人を祀れます。
お仏壇のサイズに悩む方にとって、お参りがしやすくなる助けとなるはずです。
夫婦の絆を形にし、供養の質をそろえられる
別々に位牌を作ると、購入時期やお店の違いによってサイズやデザインがバラバラになってしまう場合があります。
夫婦位牌であれば、一つの台座に二人の名前が並ぶため、見た目の統一感を得ることが可能です。
隣り合わせに名前が刻まれる様子は、仲睦まじい夫婦の絆を象徴しているように感じられます。
お参りをする家族にとっても、二人を同時に供養できる安心感につながるでしょう。
2本別々に作るよりも費用を抑えられる場合がある
位牌を二基購入するよりも、一基の夫婦位牌にまとめるほうが費用を抑えられる傾向があります。
もちろん選ぶ材質やサイズによりますが、高品質なものを一基用意するほうが、二基それぞれに費用をかけるより経済的な負担が軽くなるケースも少なくありません。
文字入れの代金も、二回に分けて依頼するより管理がしやすく、トータルの出費を調整しやすくなります。
家計に配慮しながら立派な供養が可能です。
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夫婦位牌のデメリットと注意点

夫婦位牌を作成するにあたって、いくつか事前に知っておくべき注意点があります。
後から文字を追加する際の手間や、サイズの選び方について具体的に確認していきましょう。
後から文字を入れる際の手間と費用がかかる
伴侶が健在のうちに作成する場合、将来的に追加で文字を彫る作業が必要です。
その際は、位牌を一度仏壇店に預ける手間が発生します。
お預かり期間は1〜2週間程度が目安となりますが、お店や時期により前後することもあるでしょう。
その間の供養についても考えておく必要があります。
あらかじめ、将来かかる手間や費用を理解しておくと安心でしょう。
一人分のみ先に彫る場合、レイアウトに制限が出る
将来二人で並べることを前提にするため、一人の名前だけを先に彫る際は配置に工夫が求められます。
片側を空けて作成することになるので、全体のバランスが中心からずれてしまう点は避けられません。
後からもう一人の文字を入れるときに、以前のフォントや彫りの深さと合わせる技術も必要になります。
仕上がりの違和感を少なくするためには、実績のあるお店に相談することが大切といえるでしょう。
命日や行年が表面から分かりにくくなることがある
二人分の名前を並べると、表面に記載する情報が多くなりすぎてしまいます。
そのため、亡くなった日や年齢などの詳細な情報は、裏面に記載されるケースが一般的です。
位牌の表側だけを見て情報を確認したい方にとっては、少し不便に感じるかもしれません。
文字のレイアウトを事前にしっかりと確認し、どの情報をどこに配置するか決めておくことで、納得のいく仕上がりになります。
夫婦位牌の文字入れレイアウトと配列のルール
夫婦位牌を作成する際、もっとも悩む方が多いのが「文字の配置」です。
夫婦位牌には古くから伝わる左右の並び順のルールがあり、戒名の有無や表裏の組み合わせによってもレイアウトの考え方が変わります。
ここでは、失敗しないための正しい文字入れのルールを分かりやすく解説します。
基本的な並び順(男性が右・女性が左)
夫婦位牌の配置には、古くからの基本的なルールが存在します。
向かって右側が上座とされるため、右側に夫、左側に妻の名前を配置するのが通例です。
この並び順は、地域や宗派の考え方によって異なる場合もありますが、多くの家庭で採用されています。
どちらが先に亡くなった場合であっても、将来の連名を想定して場所を空けておくことが大切です。
戒名(法名)がある場合・俗名のみの場合の書き方
戒名がある場合は、位牌の上部に梵字などの冠文字を入れることがあります。
一方で、無宗教の方や俗名のみで作成する場合、お名前をそのまま並べて刻むシンプルな形が一般的です。
戒名の文字数に差があるときは、全体のバランスが崩れないように文字の大きさを調整することもあります。
以下の要素を確認しながら、まずはお寺やお店へ相談してみるとスムーズです。
- 戒名の有無と文字数の確認
- 俗名で作成する場合の配置
- 宗派による冠文字の指定
表面と裏面の組み合わせ(交差型・真裏型)
文字の入れ方には、交差型と真裏型の二種類があります。
交差型は、表面(向かって右に夫、左に妻)と同様に、裏面も向かって右側に夫、左側に妻の情報を刻む(表裏で位置が交差する)形式です。
一方、真裏型は、それぞれの戒名の真裏(裏面に向かって左に夫、右に妻)に、本人の没年月日や年齢を記す方法を指します。
どちらの形式を選ぶかは、お寺の指導や地域によって異なる場合が多いでしょう。
事前に確認を行うことで、間違いのない供養の形を整えることが可能になります。
夫婦位牌の費用・値段の相場

夫婦位牌を作成する際、気になるのが費用の目安です。夫婦位牌では位牌本体の価格だけでなく「二人分の文字入れ代」が必要になります。
また、古い位牌から作り替える場合にはお寺へのお布施も発生するため、全体でどの程度の予算を見込んでおくべきか、具体的な相場を解説します。
位牌本体の価格相場(種類別:塗り・唐木・モダン)
本体の価格は、素材や仕上げによって大きく変わります。
以下の表を参考に、予算に合わせた種類を検討しましょう。
| 種類 | 価格相場(税込) | 特徴 |
| 塗り位牌 | 10,000〜30,000円 | 漆や金粉を施した伝統的な形式 |
| 唐木位牌 | 20,000〜50,000円 | 木の風合いを生かした重厚な作り |
| モダン位牌 | 30,000〜100,000円 | 現代的なお仏壇に合うデザイン |
お仏壇の雰囲気にふさわしいものを選ぶことが大切です。
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二人彫り(連名)の文字入れ代金
位牌に文字を刻むための代金は、一人分あたり3,000〜5,000円(税込)程度が一般的な相場です。
夫婦位牌の場合は二人分の文字が必要になるため、合計で6,000〜10,000円(税込)前後の費用を見込んでおきましょう。
後から追加で彫る際も、同様の金額に加えて往復の送料などがかかる場合があります。
依頼するお店によって価格設定が異なるため、事前に見積もりを取るのが賢明といえるでしょう。
法要(魂抜き・魂入れ)にかかるお布施の目安
新しい位牌を作るときや古いものを処分するときには、お寺にお願いして法要を行うのが一般的です。
魂入れや魂抜きにかかるお布施の相場は、10,000〜50,000円(税込)程度といわれています。
これは感謝の気持ちとしてお渡しするものであるため、決まった金額はありません。
迷ったときは、直接お寺に相談するか、地域の慣習に詳しい方に聞いてみるのがよいでしょう。
【FAQ】夫婦位牌に関するよくある質問
夫婦位牌に関するよくある質問を紹介します。
Q1.浄土真宗ですが、夫婦位牌を作ってもいいですか?
浄土真宗では本来位牌を用いず、過去帳や法名軸で供養するのが正式な作法です。
近年では、お寺の許可を得て夫婦位牌を作る方も少なくありません。
地域やお寺により考え方が異なるため、まずは菩提寺の僧侶へ相談しましょう。
お寺の意向を確認して進めるのが、安心できる方法です。
Q2.離婚した夫婦や再婚した場合はどうすればいいですか?
離婚した場合は、別々に位牌を作るのが一般的です。
再婚された場合は、現在のご家族の意向やお寺の考えを優先して判断するのが一般的です。
無理に一つにまとめる必要はなく、故人一人ひとりを尊重した形を選びましょう。
お参りをする方が、心を込めて供養できる形を基準に考えるのが大切です。
Q3.回出位牌(くりだし)に夫婦位牌をまとめられますか?
回出位牌の中に夫婦連名の札板を入れることは可能です。
一枚の板にまとめるとさらに省スペースになりますが、一人ずつ札板を分けて入れる方法も選べます。
お寺や地域により適した作法が異なるため、事前に菩提寺へ確認しましょう。
札板の幅により文字が小さくなる可能性があります。
まとめ
夫婦位牌は、亡くなった後も二人の絆を大切にしたいという想いを形にする供養の方法です。
お仏壇のスペースを有効に活用できるだけでなく、見た目の統一感も得られるなど、多くの利点があります。
作成する際は、配置のルールや費用の相場を正しく理解し、事前にお寺へ相談することが大切でしょう。
大切な方への想いを込めて、納得のいく一基を選んでみてください。
