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生前位牌(逆修牌)とは|終活で作る意味・朱字の書き方・費用相場を完全解説

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生前位牌(せいぜんいはい)とは、ご本人がご存命のうちに、自らの戒名(または法名)を授かって作るお位牌のことです。「逆修牌(ぎゃくしゅうはい)」「寿牌(じゅはい)」とも呼ばれ、仏教では古くから大きな功徳があるとされてきました。終活の一環として、自分の人生を整理する選択肢として注目されています。

本記事では、仏壇修復「麗光堂」と本位牌通販「お位牌Maker®」を運営するRKDコーポレーションが、生前位牌の意味・歴史・作るタイミング・費用相場・宗派別の作法までを詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 生前位牌(逆修牌・寿牌)とは何か
  • 仏教で説かれる「逆修」の功徳
  • 生前位牌を作るメリット・終活との関係
  • 戒名を生前に授かる手順
  • 生前位牌の書き方(朱字の意味)
  • 費用相場・宗派別の作法
  • よくある質問(FAQ)

生前位牌(逆修牌)とは

生前位牌とは、文字通り「生きているうちに作る位牌」のことです。亡くなった後にご家族が用意するのが一般的ですが、ご本人が自らの意志で戒名・法名を授かり、お位牌として残しておくという選択もできます。

呼び名の違い

呼称 読み方 意味
生前位牌 せいぜんいはい 「生前に作る位牌」最も一般的な呼称
逆修牌 ぎゃくしゅうはい 「順序を逆にして修行する」という仏教用語が由来
寿牌 じゅはい 長寿・寿命を願う意味を込めた呼称

「逆修」の意味と仏教における功徳

逆修とは──「七分全得」の教え

仏教では、亡くなった方を弔うために行う供養を「追善供養(ついぜんくよう)」と呼びます。本来、追善供養は亡くなった方のために子孫が行うものですが、その「功徳の七分の一」しか故人本人には届かないと説かれています。

一方、生きているうちに自分のために行う供養を「逆修供養」と呼び、こちらは功徳のすべて(七分すべて)が自分自身に届くとされます。これを「七分全得(しちぶんぜんとく)」と言います。

つまり、自分の供養は生前に自分で行う方が、はるかに大きな功徳がある──というのが仏教の伝統的な教えです。

歴史的な背景

逆修の習慣は平安時代から日本に存在しており、特に武士や貴族の間で広まりました。豊臣秀吉も生前に自らの戒名「国泰院殿俊山雲龍大居士」を授かったとされ、戦国時代から江戸時代にかけて広く一般化しました。

生前位牌を作る5つのメリット

1. 自分の戒名を自分で選べる

亡くなった後に菩提寺で授かる戒名は、ご家族の意向が中心になります。生前に戒名を授かれば、自分の人柄や信仰を反映した戒名をご住職と相談しながら決められます。

2. 経済的に余裕がある時期に準備できる

戒名料・位牌代を自分の意志と予算で支払うことができ、ご家族に負担をかけません。「自分の葬儀費用を心配したくない」という方が増えています。

3. ご家族の負担が大幅に軽くなる

葬儀の慌ただしい中での戒名授与・位牌発注は、ご家族にとって大きな負担です。生前に準備しておけば、葬儀後のご家族の負担が大幅に軽減されます。

4. 仏教的に大きな功徳がある

前述の「七分全得」の教えに基づき、自らの来世のために最良の供養を生前に積むという宗教的な意義があります。

5. 終活の整理になる

戒名・位牌の準備は、自分の人生を振り返り、整理する「人生の総決算」の機会になります。エンディングノートと併せて取り組まれる方も増えています。

生前位牌の書き方──「朱字」の意味

生前位牌の最大の特徴は、戒名を朱(あか)色で記すことです。これを「朱字(しゅじ)」「朱書き(しゅがき)」と呼びます。

なぜ朱色なのか

朱色は仏教で「生命・健康・長寿」を表す色とされます。生前位牌の戒名を朱で記すことで、「まだご存命である」ことを示し、長寿を願う意味が込められます。

亡くなった後の処理

ご本人が亡くなった後は、朱字を黒字(金字)に書き直して本位牌として使用します。これにより、生前位牌がそのまま正式な本位牌へと役割を変えます。

位号(位)の扱い

生前位牌の末尾には「位」のみを入れ、「霊位」とは書きません。「霊位」は故人を表す表現のため、ご存命中は使わないのが伝統です。

生前位牌を作る手順

ステップ1:菩提寺に相談

まず菩提寺のご住職に相談し、生前戒名(逆修戒名)の授与をお願いします。ご住職との対話の中で、ご本人の人柄・趣味・信仰を反映した戒名を決定していきます。

ステップ2:戒名授与の儀式

ご住職から戒名(または法名)を授与していただきます。「在家得度(ざいけとくど)」と呼ばれる儀式を行うこともあります。お布施は宗派・寺院により異なりますが、10万円〜100万円が目安です(院号・位号により大きく変動)。

ステップ3:位牌の発注

戒名が決まったら、本位牌を発注します。お位牌Maker®では生前位牌(朱字仕様)のご注文を承っています。文字色の指定をご注文時にご相談ください。

ステップ4:開眼供養(任意)

菩提寺で開眼供養を行うご家族もいらっしゃいます。生前位牌は「魂入れ」の代わりに、長寿祈願・無病息災の祈りとして法要を執り行うことがあります。

ステップ5:仏壇に安置

完成した生前位牌は、仏壇内に安置します。ご家族にもその意義を伝えておくと、ご本人が亡くなった後の混乱を防げます。

生前位牌の費用相場

項目 費用相場 備考
生前戒名のお布施 100,000〜1,000,000円 院号・位号で大きく変動
位牌本体(朱字加工込み) 11,900〜100,000円 お位牌Maker®は文字入れ込み
開眼供養のお布施(任意) 10,000〜50,000円 行わないご家庭もあります
没後の朱→黒書き換え 5,000〜15,000円 本位牌として完成させる作業

戒名料が最も大きな費用です。詳しくは菩提寺にご相談ください。

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宗派別の作法

真言宗・天台宗・浄土宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗

これらの宗派では、生前位牌(逆修牌)を作ることが伝統的に行われています。戒名は朱字で記し、亡くなった後に黒字(金字)に書き換えます。梵字や末尾「位」の作法は通常の本位牌と同じです。詳しくは宗派別・位牌の梵字と戒名書式をご参照ください。

浄土真宗

浄土真宗では原則として位牌を作らないため、生前位牌も基本的には用意しません。代わりに、生前に法名を授かる「帰敬式(ききょうしき)」を受けて、法名軸または過去帳に記載するのが一般的です。詳しくは浄土真宗の位牌をご参照ください。

無宗教

無宗教の方も、ご自身の終活の一環として「俗名位牌」を生前に作る方が増えています。お位牌Maker®では戒名なし・俗名のみのご注文にも対応しています。

生前位牌に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 生前に戒名・位牌を作るのは縁起が悪いですか?

むしろ縁起の良い行為とされています。仏教では「逆修」と呼ばれ、長寿・健康・功徳を積む大きな意味があります。豊臣秀吉や徳川家康など歴史上の人物も生前戒名を授かっています。

Q2. 何歳から作るのが適切ですか?

厳密な決まりはありません。還暦(60歳)・古希(70歳)・喜寿(77歳)などの長寿の節目に作るご家庭が多いです。終活への関心が高まる60代以降が一般的。

Q3. 生前位牌を作ると寿命が短くなるとか聞きましたが?

迷信です。逆に仏教では「七分全得」の教えにより、生前に自分の供養を整える方が大きな功徳があるとされます。長寿祈願の意味合いが強い行為です。

Q4. 戒名は自分で決められますか?

菩提寺のご住職と相談しながら決めるのが基本です。ご本人の希望や好きな漢字を伝えて反映してもらえることが多いので、亡くなった後に授かるよりも自由度が高くなります。

Q5. 朱字の位牌は仏壇に安置してよいですか?

はい、安置できます。生前位牌は仏壇内のご先祖様の位牌と同じ場所に置いて構いません。朱色は「生命を表す吉色」のため、違和感はありません。

Q6. 亡くなった後の朱→黒の書き換えはどこに頼みますか?

位牌を作成したお店、または仏壇店・彫刻師に依頼します。費用は5,000〜15,000円程度。お位牌Maker®でご注文いただいた生前位牌は、没後の書き換えも対応可能です。

Q7. 生前位牌の戒名料が高額と聞きました。安く済ませる方法は?

菩提寺との関係や戒名のランク(院号の有無)で大きく変動します。院号を希望せず、シンプルな戒名(信士・信女)にすれば10万円程度から授かれる場合もあります。菩提寺にご相談ください。

Q8. 無宗教ですが、生前位牌は作れますか?

はい、作れます。「俗名位牌」として、生前のお名前のみを記したお位牌を作ることができます。戒名のお布施が不要なため、費用も抑えられます。お位牌Maker®では戒名なしのご注文に対応しています。

Q9. ご家族には生前位牌のことを伝えるべきですか?

必ず伝えておくことをおすすめします。事前にご家族に伝えておかないと、いざという時に混乱を招きます。エンディングノートや遺言と併せて記録するのが安心です。

Q10. 生前位牌を作った後で気持ちが変わったら、どうすればよいですか?

菩提寺に相談の上、魂抜き(閉眼供養)を行ってお焚き上げで処分できます。費用は1〜3万円程度。新たに作り直すことも可能です。

まとめ──「人生の最後を自分で整える」選択肢として

生前位牌は、自らの人生を整理し、ご家族の負担を軽減し、仏教的にも大きな功徳がある選択肢です。終活の一環として、ご自身の意志で進められる「人生の総決算」のひとつとして注目されています。

  • 仏教では「逆修」として功徳の大きい行為
  • 朱字で記し、没後に黒字(金字)に書き換える
  • 戒名料が最大のコスト(10〜100万円)、位牌本体は11,900円〜
  • 60〜70代の長寿の節目に作るのが一般的
  • ご家族の負担を大幅に軽減できる
  • 必ずご家族に伝えておく

お位牌Maker®では、朱字仕様の生前位牌、没後の朱→黒書き換えにも対応しています。戒名なし・俗名のみの「俗名位牌」も承りますので、無宗教の方の終活にもご活用いただけます。お気軽にご相談ください。

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