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数珠の持ち方・かけ方|合掌・焼香の作法と宗派別の持ち方

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「数珠はどちらの手で持つの?」「合掌のとき、房はどこに垂らす?」「焼香のときはどうすれば?」——いざという場面で迷いやすいのが数珠の持ち方です。まず基本を押さえましょう。

  • 移動中・待っているときは、左手に持つか房を下にして手に掛けます。
  • 合掌のときは、両手に掛けて手を合わせるか、左手に掛けて右手を添えます。房は下に垂らすのが基本です。
  • 焼香のときは、数珠を左手に持ったまま、右手で香をつまみます。
  • 細かな作法は宗派で少し変わりますが、迷ったら「左手・房は下」で大きな失礼にはなりません。

数珠の基礎は「数珠とは」、宗派ごとの本式数珠の仕様は「数珠の宗派別ガイド」をご覧ください。この記事では、持ち方・かけ方・焼香の所作・場面別の注意を、数珠を販売しない中立の立場で具体的に解説します。

数珠の基本の持ち方(移動中・待機中)

式が始まる前や移動中は、左手で持つか、房を下にして左手に掛けて持ちます。

  • 畳や椅子、床に直接置かない……使わないときは数珠袋や袱紗(ふくさ)にしまうのが丁寧です。
  • 手首にじゃらりと掛けたまま動き回らない……落としたり音を立てたりしないよう、静かに左手に。

合掌・礼拝のときの持ち方

合掌のときの持ち方は、大きく二通りあります。略式数珠の場合の基本です。

  • 両手に掛ける……数珠を両手の四本指に掛け、親指で軽く押さえて手を合わせます。房は下に垂らします。
  • 左手に掛けて右手を添える……数珠を左手に掛け、右手を添えて合掌します。

どちらでも構いませんが、房は下に垂らすのが基本です。本式数珠は宗派ごとに正式な掛け方が決まっています(後述)。

焼香のときの数珠の扱い

焼香の所作は、数珠を左手に持ったまま行うのが基本です。

  • 立礼焼香(立って行う)……数珠を左手に持ち、右手で香をつまんで額のあたりにおしいただき、香炉にくべます。終えたら遺影・ご本尊に向かって合掌・一礼します。
  • 座礼焼香(座って行う)……基本は立礼と同じ所作を、正座で行います。
  • 回し焼香(香炉を順に回す)……自分の前に来たら軽く一礼し、左手に数珠を持ったまま右手で焼香します。

焼香の回数は宗派で異なります(1〜3回)。迷う場合は、前の方に合わせるか、心を込めて1回でも差し支えありません。

宗派別の合掌時の持ち方

本式数珠は、宗派ごとに合掌時の掛け方が決まっています。あくまで一般的な目安で、地域・寺院・門流により異なります。各宗派の数珠の仕様(玉数・房)は「数珠の宗派別ガイド」をご覧ください。

宗派 合掌時の持ち方(一般的な目安)
天台宗 両手の人差し指と中指の間に掛け、親玉を上にして手を合わせる
真言宗 両手の中指に掛け、手のひらの中で軽く擦り合わせる。房は手の外側へ
浄土宗 二連の数珠を両手の親指に掛ける
浄土真宗(本願寺派・大谷派) 両手に掛けて合掌し、房を下に垂らす。房の垂らし方は門流で差がある
日蓮宗 8の字にひねって両手の中指に掛け、房を手の外側に垂らす
曹洞宗・臨済宗 二重にして左手に掛けるか、両手に掛けて合掌する

※浄土真宗の本願寺派(お西)と大谷派(お東)では、合掌時の房の垂らし方に違いがあるとされます。ご自身の派を確かめ、菩提寺の作法に合わせるのが確実です。

場面別の注意

通夜・葬儀

他宗の葬儀では略式数珠が無難です。焼香・合掌のとき以外は、左手に持つか数珠袋にしまっておきます。

法事・法要

自分の宗派の法要では、本式数珠があれば丁寧です。読経・焼香・合掌の場面で手にします。なお四十九日や一周忌は、お位牌を本位牌へ整える節目でもあります(「四十九日法要」参照)。

お墓参り

お墓や仏壇に手を合わせる際に持参します。屋外では落とさないよう、手首に掛けず左手で持つと安心です(「お墓参りの作法」参照)。

やってはいけない数珠の扱い

  • 畳・椅子・床に直接置く……数珠袋や袱紗にしまいます。
  • 首や手首に掛けて歩き回る……数珠はアクセサリーではありません。
  • 片手でぶら下げたまま挨拶する……合掌以外では左手に静かに持ちます。
  • 音を立てて振り回す……静かに扱います(真言宗の擦り合わせは作法の一部で、これとは別です)。
  • 貸し借りをする……数珠は「一人に一つ・持ち主の分身」とされます。

なぜ左手で持つのか

諸説ありますが、仏教では左手は仏(清浄)の側、右手は私たち(俗)の側を表すとされ、数珠を左手に持つことで仏と縁を結ぶ、という考え方があります。難しく考えず、「数珠は左手」と覚えておけば十分です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 数珠はどちらの手で持つのが正しいですか?

移動中や待っているときは左手で持つのが基本です。合掌のときは両手に掛けるか、左手に掛けて右手を添えます。

Q2. 合掌のとき、房はどこに垂らせばいいですか?

基本は下に垂らします。本式数珠は宗派ごとに房の向きが決まっており、とくに浄土真宗は門流で差があります。迷う場合は菩提寺の作法に合わせてください。

Q3. 焼香のとき、数珠はどうすればよいですか?

左手に数珠を持ったまま、右手で香をつまんで焼香します。終えたら数珠を両手に掛け、または左手に掛けて合掌します。

Q4. 数珠を手首に掛けてもよいですか?

移動中に一時的に掛けることはありますが、数珠はアクセサリーではないため、掛けたまま歩き回ったり、音を立てたりしないようにします。使わないときは左手に持つか数珠袋にしまいます。

Q5. 略式数珠の持ち方も宗派で変わりますか?

略式数珠は宗派を問わず使え、持ち方も「左手・房は下」の基本で問題ありません。厳密な宗派別の作法は本式数珠に適用されます。

Q6. 焼香は何回すればよいですか?

宗派により1〜3回と異なります。迷う場合は前の方に合わせるか、心を込めて1回でも差し支えありません。

Q7. 数珠を畳や椅子に置いてもいいですか?

直接置くのは避け、数珠袋や袱紗にしまうのが丁寧です。膝の上や、用意された数珠置きを使うのもよいでしょう。

まとめ

数珠の持ち方は、「左手・房は下」を基本に覚えておけば、ほとんどの場面に対応できます。焼香のときも左手に持ったままで構いません。宗派ごとの細かな作法はありますが、何より大切なのは、形を完璧にこなすことよりも、数珠を手に、故人やご先祖へ静かに手を合わせる心です。

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