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過去帳の書き方|記入例・自分で書く手順・浄土真宗の法名まで完全解説

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四十九日を前に、過去帳をどう書けばよいか迷っていませんか。過去帳は、ご先祖の戒名(法名)・俗名・没年月日を記し、代々受け継ぐ「家の記録」です。この記事では、何を・どの順番で・誰が書くのかを記入例とともに、浄土真宗の法名の書き方や墨の選び方まで、仏壇修復にも携わるお位牌Maker®がやさしく解説します。

過去帳とは──位牌・法名軸との違い

過去帳は、亡くなった方の戒名(法名)・俗名・没年月日・享年などを書き記す帳面です。役割は大きく3つあります。

  • 命日の覚書…月命日にそのページを開いて手を合わせる
  • 家系の記録…代々のご先祖を一冊にまとめる
  • 位牌の整理…古い位牌の記録を過去帳に移して残す
位牌 法名軸 過去帳
記載対象 主に一名(夫婦・繰出で複数も) 主に浄土真宗の故人 代々まとめて
立ててお祀りする札 掛軸 帳面(見台に開く)
魂入れ 行う 基本的に不要

なお浄土真宗では位牌を用いず、法名軸・過去帳を本来の形とします。位牌そのものについては本位牌とはもご覧ください。

日付あり・日付なし──どちらの過去帳を選ぶか

  • 日付あり(日付式)…1〜31日のページがあり、月命日のページを開いて供養します。没年月(月まで)を記入し、同じ日が重なった場合は前後のページへ。
  • 日付なし(連名式)…亡くなった順に、没年月日(年月日すべて)を記入します。ご先祖の系譜を残す用途に向き、寺院でもよく使われます。

月命日の供養を日課にしたいなら日付あり、系譜の記録を重視するなら日付なしが目安です。一般的な家庭用仏壇では日付ありが多く流通しています。

過去帳は誰が書く?──3つのケースで考える

記入する人に決まりはなく、ご家族が書いても問題ありません。丁寧さの観点からは、次の3ケースで考えると判断しやすくなります。

  1. 菩提寺がある場合…四十九日法要の際に住職へ記入を依頼するのが最も丁寧とされています。
  2. 菩提寺がない・遠方の場合…ご家族で丁寧に書いて差し支えありません。
  3. 自信がない場合…仏壇専門店の代書を利用する方法もあります。

お寺に依頼する場合のお布施は、法要と同時なら法要のお布施に含まれることが多く、単独で依頼する場合は5,000〜10,000円程度とされることが多いようです(お寺によって異なります)。本体・見台を含めた費用は過去帳の値段・相場にまとめています。

過去帳の書き方──記入項目・順番・レイアウト

表紙の書き方

表紙には「〇〇家過去帳」「〇〇家先祖代々」などと家名を記します。

記入する項目(必須・任意)

  • 必須…戒名(法名)/俗名(生前のお名前)/没年月日/没年齢(享年・行年)
  • 任意…続柄/故人の略歴・功績

縦書きのレイアウトと記入例

右から縦書きで、2行または3行の形式で記します。3行形式の記入例は次のとおりです。

【記入例(日付あり・3行形式)】
令和六年八月    (没年月)
〇〇院釋〇〇居士  (戒名・法名)
俗名 山田太郎 享年 八十三歳

続柄は「(記入者から見た)父」のように誰から見た続柄かを明記すると、何代も後の子孫にも正しく伝わります。

書き損じてしまったら

修正液や修正テープは使わず、和紙を貼って上から書き直すのが伝統的な作法です。長く残す記録だからこその丁寧さです。

宗派別の書き方──「戒名」か「法名」か

浄土真宗──「法名」と釋号

浄土真宗では「戒名」とは呼ばず、「法名(ほうみょう)」と書くのが正式です。法名は釋(しゃく)+2字=3字が基本で、女性は「釋尼〇〇」となります。院号をいただいた場合は「〇〇院釋〇〇」です。戒名のような位(くらい)による文字数の格差はありません。本願寺派(西)と大谷派(東)で扱いが少し異なるため、詳しくは浄土真宗の位牌(法名軸・過去帳)をご覧ください。

その他の宗派

浄土宗では五重相伝を受けた方に誉号(〇誉)、日蓮宗では日号(日〇〇)が用いられることがあります。曹洞宗・天台宗・真言宗・臨済宗などは戒名をそのまま記します。戒名の末尾につく位号(信士・居士・院号など)の意味は戒名のランク(位号)一覧と意味で解説しています。

享年と行年、数え年と満年齢

享年は数え年、行年は満年齢で表すことが多いですが、地域・宗派・お寺によって異なります。すでにご先祖の記録がある場合は、その表記に揃えるのが最善です。詳しい違いと計算方法は享年と行年の違いをご覧ください。

筆記用具と墨の選び方──長く残すために

筆・墨が最善とされる理由

過去帳は何十年も引き継ぐ記録です。墨は退色しにくく、長期保存に向きます。仏壇修復に携わる現場でも、古い記録ほど墨の文字がはっきり残っているのを目にします。筆ペンで代用する場合は、退色しにくい顔料系を選ぶと安心です。

薄墨は使いません

「四十九日までは薄墨」と思われがちですが、それは通夜・葬儀の香典袋のマナーであり、過去帳の記入とは関係ありません。過去帳は家の記録として残すものなので、濃い墨で丁寧に書くのが正式です。

よくある質問

Q. 過去帳は自分(家族)で書いてもいいですか?

記入する人に決まりはなく、ご家族が書いても問題ありません。ただし菩提寺がある場合は、四十九日法要の際に住職へ依頼するのが最も丁寧とされています。菩提寺がない・遠方の場合は、ご家族で丁寧に書いて差し支えありません。

Q. 浄土真宗では「戒名」と書きますか?「法名」と書きますか?

浄土真宗では「法名(ほうみょう)」と書くのが正式です。「釋〇〇」(男性・3字)または「釋尼〇〇」(女性)が基本で、院号を受けた場合は「〇〇院釋〇〇」となります。

Q. 過去帳に薄墨で書く必要はありますか?

薄墨は通夜・葬儀の香典袋に使うマナーで、過去帳の記入には使いません。過去帳は長く引き継ぐ家の記録ですので、濃い墨で丁寧に書くのが正式です。

Q. 日付あり・日付なしの過去帳、どちらを選べばよいですか?

月命日に開いて手を合わせたい場合は「日付あり」、ご先祖の系譜を記録として残したい場合は「日付なし」が向いています。一般的な家庭用仏壇では日付ありが多く流通しています。

Q. 行年と享年、過去帳にはどちらを書きますか?

どちらでも問題ありませんが、すでにご先祖の記録がある場合はその表記に合わせてください。享年は数え年、行年は満年齢で表すことが多いものの、地域・宗派・お寺で異なります。

まとめ

過去帳は、ご先祖の歩みを一冊に残す「家の記録」です。何を・どの順で・濃い墨で丁寧に書くこと、そして迷ったときは菩提寺に相談することが基本です。位牌への文字入れの作法は位牌の書き方、浄土真宗の方は浄土真宗の位牌もあわせてご覧ください。位牌のご用命は、戒名を画面で確認しながら注文できるお位牌Maker®へどうぞ。

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